もう遅いけれど、まだ寝たくない。何かを恐れているかのように、目を閉じることができない。目を閉じると、何かが一瞬で去ってしまうような気がする。
これはこの街での最後の夜かもしれない。もしかしたら、もう二度と来る機会はないかもしれない。どうであれ、私はこの街で 2 年以上生活してきた。苦しみもあれば、疲れもあった。笑いも涙もあった。最も重要なのは、たくさんの親友がいることだ。
時間は本当に早く過ぎる。入学した日の光景はまるで昨日のことのようだ。みんな同じ憧れを抱いていた。しかし、今日は私たちは卒業しなければならない。真剣に集まる時間もなく、私たちはそれぞれの理想を抱いて、各自の遠くへと向かう。
卒業した。入学前はしっかり勉強するつもりだったが、もしかしたら自分の夢を忘れてしまったのかもしれない。おそらく私たちは大学に振り回されて、さらに遠い旅に出る前に理想を失ってしまった。率直に言えば、大学で仕事に役立つことを学んだと思っている人はどれくらいいるだろうか。
卒業した。まだやり残したことがたくさんある。時間が本当に早く過ぎていく。一日一日、一週間一週間、一ヶ月一ヶ月、一年また一年。時間が過ぎ去り、私たちは成長したが、取り返しのつかない後悔も残った。小潘は言った。「後悔のある人生こそが完璧だ」と。自分の美しい想像の余地を残しておく。
いくつかのものを残し、持ち帰るのは写真と素晴らしい思い出だけだ。
出発する。誰にも見送られたくなかった。自分が耐えられず、泣いてしまうのが怖かったから。しかし、強子は私を見送ろうとし、科科も休みを取った。寒姐も明日来る。
別れが一番苦手だ。まさか自分の番が来るとは思わなかった。心を無にして振り返らずに去ることはできない。できない。たとえ誰もいなくても、手放せる人を本当に羨ましく思う。持ち上げて手放すことができる人は、本当に幸せだ。心配することがないのだから。
三年前、私は簡単な荷物を持ってここに来た。三年後の今日、私は再び荷物を整理し、新しい人生の旅を始める。
出発する。いつも通り、この広大な校門を出る。この瞬間、私はもうここに属さない一員ではなくなる。
今回は、食事を買いに行くわけでも、近くのネットカフェでネットをするわけでも、校外の小さなお店をぶらぶらするわけでも、眠そうに授業に行くわけでもない。今回は、この場所に三年間の青春を残してきたことに対して、しっかりと「さようなら」と言うつもりだ。
結局、卒業前にやるべき最後のことは、まだやっていない。私は一度も真剣に酔ったことがない。自分を許して泣くこともできなかったし、かつて好きだった女の子に「愛してる」と言うこともできなかった。今回は本当にチャンスがなかったのだと思う。
（2012.11.17 深夜）
私たちは本当に卒業した。